幾度の夜を俟たれども-幽霊船の行方後日談-前編
2008年9月3日数日前----
南米の地を後にし
久しぶりに故郷のリスボンへ戻ってきた
幾つもの土地の風を身に染み込ませてきたものの
やはり故郷の風を最も愛しく思う
久しぶりに降り立った港で奇怪な噂を耳にした
ここ最近、アゾレス方面、主に北大西洋で消息を絶つ船があいついでいるという事だった
商船のみの話であるならば 海賊が原因かと思われるが
商船、軍船関係なく事が起きているらしい
面倒な事に首を突っ込みたくは無いが
当然、航海者という立場上避けられない話でもある
少し情報を収集しようと、港で運び屋の男を捕まえて話を聞いてみた
それが間違いだったのかもしれない
男は自分に詳細を確かめてくれと持ちかけてきたのだ
断ろうにも男は一歩も引くつもりが無いようで
しぶしぶ首を縦に振り 街の人々から情報を集めてまわった
その結果、手元に残ったのは古びた指輪ただ一つ
それ以降は何の進展も無かった
その後、事の事態を重く見た西欧諸国の航海者は
謎の不審船の討伐に力を結集し 見事撃退
蓋を開けてみれば 不審船の正体は幽霊船という驚きの結果であった
そして現在---
幽霊船の討伐から数日
リスボンの港では幽霊船の事は一切話に上がらず
ただ、北大西洋が以前の平穏を取り戻したとだけ噂が流れていた
自身としては危険が少なくなったというだけでそれ以上の想いは無かったが・・・
そろそろ次の出航に向けて準備を行おうと港で物資を買い集めていると
「お、まだ居たのか!」
聞き覚えのある声が後ろから響く
振り返れば あの運び屋の男だった
「北大西洋は平和になったらしいが・・・アンタ何か知ってるのかい?」
そう聞かれ、男に討伐戦に参加した事、正体は幽霊船であった事、その中に解せない言葉を放つ亡者の船があった事を伝えた
男は話に目を輝かせながら聞き込んでいたが
少し首をかしげながら
「でもなんで幽霊船の大群があの海域で現れたんだ?その原因とやらが分からないと根本的に解決されないような気がするのは俺だけかい?」
それもそうだ
討伐こそ出来たものの
何故幽霊船の大群が現れたのか。それが分からなければ同じ事が起こらない保障はない
しかし、不味い
この流れは・・・
後ろで琥鉄がつぶやく
「船長、出航が伸びましたね」
黙れ
男はこちらの手をとり
「ちょっとした野次馬根性ってわけじゃないが、真相が知りたいな…。この街に滞在している祈祷師に、ダメもとで聞いてみてくれないかい?」
断ろうにも男は「頼む」の一点張りで
とうとう気迫負けしてしまい、再び首を縦に振ってしまった
男の声援を受けながら港を後にし、本来なら船のつもりが 酒場に向かって足を進める事になった
その道中
「船長、毒を食わらば皿までという言葉を知ってますか?」
急に琥鉄がそう口にした
「何だ?琥鉄 さっきから随分と刺激してくるじゃないか」
琥鉄はこちらの苛立ちを察してか、少し首を横に振り
「いえ、私はあなたに仕えて長いですが・・・ ブラックマンバやコブラの身体に毒の抗体がある様に 人も然り 毒ではありませんが何かしらに対する抗体は出来るものだと思いました」
結局何が言いたいのか・・・
「お前の言いたい事は良く分からんな・・・とにかく とっとと済ませて出航するぞ」
「了解しました」
琥鉄は少し笑みを浮かべながら そう答えた
続く
-----書いた後
ログまとめれば良かったと後悔w
雑ッスねw
南米の地を後にし
久しぶりに故郷のリスボンへ戻ってきた
幾つもの土地の風を身に染み込ませてきたものの
やはり故郷の風を最も愛しく思う
久しぶりに降り立った港で奇怪な噂を耳にした
ここ最近、アゾレス方面、主に北大西洋で消息を絶つ船があいついでいるという事だった
商船のみの話であるならば 海賊が原因かと思われるが
商船、軍船関係なく事が起きているらしい
面倒な事に首を突っ込みたくは無いが
当然、航海者という立場上避けられない話でもある
少し情報を収集しようと、港で運び屋の男を捕まえて話を聞いてみた
それが間違いだったのかもしれない
男は自分に詳細を確かめてくれと持ちかけてきたのだ
断ろうにも男は一歩も引くつもりが無いようで
しぶしぶ首を縦に振り 街の人々から情報を集めてまわった
その結果、手元に残ったのは古びた指輪ただ一つ
それ以降は何の進展も無かった
その後、事の事態を重く見た西欧諸国の航海者は
謎の不審船の討伐に力を結集し 見事撃退
蓋を開けてみれば 不審船の正体は幽霊船という驚きの結果であった
そして現在---
幽霊船の討伐から数日
リスボンの港では幽霊船の事は一切話に上がらず
ただ、北大西洋が以前の平穏を取り戻したとだけ噂が流れていた
自身としては危険が少なくなったというだけでそれ以上の想いは無かったが・・・
そろそろ次の出航に向けて準備を行おうと港で物資を買い集めていると
「お、まだ居たのか!」
聞き覚えのある声が後ろから響く
振り返れば あの運び屋の男だった
「北大西洋は平和になったらしいが・・・アンタ何か知ってるのかい?」
そう聞かれ、男に討伐戦に参加した事、正体は幽霊船であった事、その中に解せない言葉を放つ亡者の船があった事を伝えた
男は話に目を輝かせながら聞き込んでいたが
少し首をかしげながら
「でもなんで幽霊船の大群があの海域で現れたんだ?その原因とやらが分からないと根本的に解決されないような気がするのは俺だけかい?」
それもそうだ
討伐こそ出来たものの
何故幽霊船の大群が現れたのか。それが分からなければ同じ事が起こらない保障はない
しかし、不味い
この流れは・・・
後ろで琥鉄がつぶやく
「船長、出航が伸びましたね」
黙れ
男はこちらの手をとり
「ちょっとした野次馬根性ってわけじゃないが、真相が知りたいな…。この街に滞在している祈祷師に、ダメもとで聞いてみてくれないかい?」
断ろうにも男は「頼む」の一点張りで
とうとう気迫負けしてしまい、再び首を縦に振ってしまった
男の声援を受けながら港を後にし、本来なら船のつもりが 酒場に向かって足を進める事になった
その道中
「船長、毒を食わらば皿までという言葉を知ってますか?」
急に琥鉄がそう口にした
「何だ?琥鉄 さっきから随分と刺激してくるじゃないか」
琥鉄はこちらの苛立ちを察してか、少し首を横に振り
「いえ、私はあなたに仕えて長いですが・・・ ブラックマンバやコブラの身体に毒の抗体がある様に 人も然り 毒ではありませんが何かしらに対する抗体は出来るものだと思いました」
結局何が言いたいのか・・・
「お前の言いたい事は良く分からんな・・・とにかく とっとと済ませて出航するぞ」
「了解しました」
琥鉄は少し笑みを浮かべながら そう答えた
続く
-----書いた後
ログまとめれば良かったと後悔w
雑ッスねw
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